都心にある公園は大きく見えたが、タイマイに似た青いスジのアゲハ蝶の飛来は見られず、周囲の僅かな緑にその姿を見ることが出来た。何故、大集合の周辺に小さな分布を示すことと同じにも見えるかは、最も遠い説明になりそうだった。
初夏の白いユリは日本の特産種にされていた。
電話での話は10分ほどで、すぐに面接を、初夏の朝九時は晴れた。思い出すことは去って行った3年の恋愛にも等しく、足元に続く歩道の不規則な石畳に更に軽い足取りに若さはまだ続いていた。
栗原に会う機会は非常に難しく、後で知る初老の精神科医は背筋の伸びた長身の男だった。上智大卒の3月からすぐに仕事とは思わずにいたが。
面接は既に決定することに、やや驚いたが医者の口調には大いに歓迎することが続く中、やっと、自身の日程表を捨てる機会を迎える事になる。まる一年を過ぎ、次の初夏を迎えていた。
軽装の藤子には不釣り合いな街角の足取りで、Tシャツの一枚にジーンズの姿は、プロポーションの良い彼女を街角の続くビルの遠い影に美しい歓迎の意味を伝えていたが美大出でもあるまい、自分の着ているユニクロのTシャツは洗いなおしの3回目で、白地に紺のストライプは、学生風に華やいで朝のそう快感に特徴のある足取りは屋かてくる運命をまだ知らずにいた。
蝶屋の中島に会うのは2回目で、話をしていて、異常は感じられないが、まだ三十代の男は藤子の方へ視線を上げて、特に意味のない相槌を打っていた。記述の内容とは遠く、一か年のキャリアはすでに権威を持っていた。机には著名な作家の作品が5冊置かれていた。生物科学の分野の博士は、起業家の典型でもあり、一橋大の準教授の肩書もある、極めて明快な素質を感じさせた。
中島は従業員200名の仕事場を、さして遠くない都内の白山に持っていたが、ここ半年は、特殊な契約で火曜と木金の出社、家では、テレワークの手書き資料の、清書をPCで、クリニックとは、もう長く、4月、5,6月には、長野の松本の支社へにも、顔を出していた。
「松本は、遠くはないですか。」
藤子の口調は軽い江戸弁のなまりがのって、歯切れがいい。白衣の下は、普段着のままだったが、胸元は黒のTシャツがシルバーのロゴの一部が覗いていた。クリニックの手伝いはもう2年になり、神経科の医師の栗原の思い通りに、軽症の中島の事業についての説明は極めて楽観的だった。虎ノ門病院からの事実、派遣のベテラン医師は、ごく普通にその道を勧めていたので、仕事を考える事は当たり前だった。
「つい、おととい、行ってきて、いつも通り、一泊してきました。」
「たしか、シチズンの子会社でしたね、」
診察は短く、直ぐに戻ると、エリアから出ていた藤子と、「道の譲り合い」で、脚が長いことを見せることになったが。
「中島さんは蝶のコレクターで、有名な志賀昆虫の方で、それもあって、松本へ行ってるんですよ。」
同僚の一人が大きな写真箱を苦戦中の男に、目を向けては、不二子に伝えた。隣の席に戻って聞いた。
「うちの弟も、蝶の採集を、京浜同好会の藤岡教授の研究室は、慶応ですが、上智生で。」
「もしかして、天谷君、いやよく行くんで、間違いだったら。」
奇遇の事、藤子の弟はレーザー工学の慶応理工学の3年生で、上智とは修士の交換であった。話は滝村の機転で、6Fでの昼食をとるのなら、藤子も一緒に行けばいいと。丁度、午後1時半まで10分で、中島は、承諾。
さて、二人は一緒のエレベーターの中に、普段着の藤子の美しさは、中島のコレクションの一部に置かれた、オオイチモンジの様なモノと、連想は行きつくが。さしては、混んでいないファーストフードはいつも通りのメニューの中島とは、違うメニュウのランチを選んだ。ここにきて、もう1か月感覚の通院は、変わらないが、1年、ブランクのアルペンルートは、復活、3度の信州行の成果は著名な高山蝶の採集は、フォトに及んでいた。
「いや、実はクールピックスのzoom一眼で、それに、FM10で。」
聞いてみると、そのブラザーはギフチョウのコレクターを。今年も3回だった。場所はセキュリティで、教える、富士宮、増冨、姫川谷へ、個体数は両手以上で、ドイツ箱にはそろそろ、2箱目が。
「相当ですね、私も石砂、は行ってきました、後は、向こうの松本の浅間温泉で、そう、全部で23exくらいかな。」
「予定って、あるんですか。」
それは、口に出さないのが普通だというが。大体のスケジュールを教えていた。単独で行くかと言う質問に、肯定だが。
「随分、背が高いですね、166位ですね、僕は173しかなくて、」
そこで、意識せずに、歩調が変わる予感が。病気の一部であるけれど、原因は説明されたばかり。会話は延々と続いていた。もう6月の上旬の予定の日まで1週間に。
「高山蝶はギフチョウとの関係で言っているんですか、」
「ギフチョウは、集める人が多いからなあ、高山蝶は採らないか、でも、本格派ですねえ。」
遂に、口に出したのは、「進化論」で、ギフチョウを題材に、話し込んでいった。
昆虫の視覚による写真、特に蝶の場合の環境に対する、主体性において、被環境性の打破によって、いわば、「点」の存在になり得ることが重要で、環境はこの場合極めてフラットに扱えることが、非常に面白いが、そこには、メンデルの法則の劣性における、美麗化があることが、説明できない。
「アグリアスは世界で最も美しいが、劣性形質は更に美しいのですよ。」
沖縄の最美麗のコウトウシロシタの行動の謎には、明らかに現れて、貴金属の例が挙げられた。
「それでは、色彩はパラメータで、」
「多分、そうですね、200パターンしかないなあ。」
日本の265種は基本パターンのすべてを組みうる。旧訳聖書のノアの洪水は、魚類の他に空中を行く必要がある。次の洪水ではinsectが飛来して、異なる体内時計によって、解かれるように見えることに。
だが、ウラナミシジミの1種は、消えていた。大いなる慣性空間には、届かぬ理論があり得る。動物の進化の格子は消えていくが、人の場合は。中島は実家の工場は任せて、長年の夢である「映像理科オフィス」の設立への実行の段階に達していた。設立は資本千万での、撮影機材で済みそうな簡素さは、登山部のキャプテンの経歴から推量でき、その立ち上げに藤子の特技とも言える、上智大理のオーソライズされた能力を見ていた。西高時代にワンゲルの経歴のあることで、栗原一派との話で、押し切られてしまったが、僅かに2年の企業礫には隠せない履歴を持っていた。だが、対し事ではないという言葉の先には自然生物へのリーチの長さを無駄にさせない事、そして、そのバンサンカンの時期は、何かを意味していた。
翌2024年6月下旬、藤子と中島、と中島の弟三人は穂高の稜線を行っていたが、「志賀昆虫」の関係で、高山蝶の動画の撮影に来ていた。どうしても体力が劣るのは仕方がない、弟は山岳部の経験者、燕山荘へ機材事、2千5百越のテラスには構造の強固な建築が200名の収容にまで登る高原のロッジの簡単ではない構造に遠近法の効果でもある人の視覚のシフトに存在感を、1週間の休みは、ここへ3名が滞在、5泊の予定に。
「縦走路みたいですね、」
新田次郎の作品の設定に近い事をほのめかすが。
弟の俊が言う。結末は結構意外なもので、直接に古い印象は全編に流れているのだが。
山岳写真の撮影に取る、中島の行動範囲の広さは、倍はあった。
衛星携帯が使えるので、フォトを遠い日比谷へ転送できた。弟のラボのおかげで、この山荘へ来れたのだが、採集は、周りの視線の後ろでしかなく、中島は単独で離れて行った。目的のvrml以上のIBM開発と言われる新技術はバーチャル化を必要なフォトは100ショット以上に膨らんだ。
危険な行為でもあり、分担は、2:1で、行ったが。2日目で、目的は。ターゲットにされたのは、タカネヒカゲで、ピークは6個必要だが、3名のミーティングはsoftwareについてだった。 マクローリンの任意の開く点は、所謂テイラー展開で、極めてコンパクトなソフトの逐次法のノイマン過程の繰り返しからでき上がる,マジックは理解の範疇ではなく、多少ソフトウェアを知る者の出鼻をくじくモノだった。
翌日、雷雨が。過ぎた朝、快晴の中、登ってきた採集者が。
「おかしいんだよ、オオイチモンジが居た。」
不二子が見たいというと、
「キレイやからね。」
関西の男だった。
「仮想空間の事で来てるんかい、大変だろう。」
同支社の学生だった。
次には富士山を使って、「電波工学」の実験だったが、ここの私設ラボは、もう一人が必要だった。
「少し、似てますね。」
意外に遅れそうだった。
日程を終わって、帰京。富士山の事は、内緒で、8月頃だという事で、藤子はクリニックに没頭、公演のユリが一面に、朝一番で、撮影して、同僚の果歩の助けで、A2に印刷して、壁に貼る予定。
車で、秋葉原へ向かった。
新車のアクアはストレスなしに、20分で、再開のラジオストアでのデビューは、Blueメタの小型は運転の慣れが必要、ちょっとした回路は組めるので、部品は集めておく。実験はSONYのラジオで、インターフェースを作る。
「教科書は、このガリ刷り、だけでしょ。」
理論の再確認。
富士山の5合目以上の体積を測定する。
理論から常識を作り、それを使って、考える。ホンダのアシモは完成がまじか、予測行動はNikonのF5のモノを使う予定。一定で走れる時間帯を捜して、予定は決定だった。
「やれやれ、玩具ヘリの真似か。あの人はどうしてるんだ。」
第三の危機、全球氷結は200年を越えて、ほぼ10%の部分、赤道を中心に水温10℃以上が広がっていた、海底2万mで息をこらす日々は過ぎて、上昇、水中の酸素は最低で1%未満、だが耐性卵は孵化してきた。もう一種のクマムシモドキは20個の細胞で出来ていた。食料は生き残りの珪藻にちかいもので、既に食物連鎖は。だが、散乱するDNA、RNAは更に雄弁に働きだした。2種の体内に取り込まれて、内部で増殖を起こした。個体間の接合は内部にこれらを含む格好で起きた。だが、リボゾームでのタンパク合成時に細胞の分化をそくする部分をタイミングのズレた格好で含むことに。嘗ての種間の中間の表現形を示す一群は、一気に数千年を越えて行く、通常の変位の速度以外に、リボゾーム耐性を持つグループはRNAの留数性に影響されて、近縁の強い種の再来を見た。DNAとRNAとも、優性・劣性のロジックの中で、表現形の方向を変えてベースの上に次の法則の重畳をもたらした、それは変動する期間のサイクルの非ランダム性で起こっていった。特に2度3度の擬態は雄弁に起こり、一種の完成系に。視覚情報のために次の段階へと僅かな個体群は時の変位を越えて、元の姿を取り戻していくが、1割の陸には、植物と動物が居た。最後の全球氷結からほどなく、急速に陸は多細胞の生命に覆われていた。やがて、寄生部のある生物は、細胞内部に別の生物の一部を持ったままになっていた。やがて来る試練は、悲劇的に起こると知っていた。
デボン紀、恐竜は背びれを持って、太陽光で体内温度を上げて、動くモノから、次期のジュラ紀に。
隠された遺伝子は食葉型のくびながについての、特殊な食量の得とく、高い位置の葉と実の接種を始めた。不安定な時期において、接種・被接種の癖の急な進行は単なる進化の速度を遙かに超えた。共鳴敵に進む高い位置の葉と実の接種は、くびながを全長20m以上に、犬歯虎の犬歯の10倍上の速度で進んだ、動・植のペアの間の関係は戸惑うカップルの如く、美しいが。小惑星の衝突が、気温は急激に落ちて行く、肉食のチラノの類の大型種は滅んで行くくびながと共に、沈黙のまま、できる生存の方向を取るが、その隘路は、遅く、生命の意志が見え隠れを、植物は何故か一気に低木化、タイムラグは食物連鎖を崩していく、だが、このペアは、留める行動へと開始した。それは、南下のno-stopで行われた。最後のプテラノドンは北に留まり、雪の中で倒れて行った。彼の傍らには、次を支配できる温血が居た。何故、鹿がイルカになるのかは、分からないが、全部、卑怯でしたたかに変わっていた。
恐竜の絶滅は、1種のものとは異なることは重要で、大型化のせいと言われている。では、何故、小型を率いたは、おかしい。氷期の寒冷化によって、滅んでいくが、南へ向かって行けばいいわけだが、全ての恐竜の滅亡はおかしい。小型が残ったはずだ。植物は寒冷地には適さないが、北極のアザラシは魚とコケを食して、大型の北極クマはアザラシを。分布密度は小さく、2種のシベリアンタイガーも生き続ける。これは大陸移動の間に起ったことが重要。ジュラ紀には大型の動物は恐竜、と爬虫類になる。蛇は冬眠できる。熊も冬眠するが、仕組みは違うのだろう。
南下中に暖気の植物の急な減少で、草食のクビナガが次いで、肉食の大型が。では、何故、小型の恐竜は消えてしまったのか。小型の肉食恐竜も消えた理由は、小型の草食恐竜が最初から居ないことに。陸イグワナは昆虫も食う一種の肉食。海中の魚を食うプレイジオは居ても良いわけだ。竹が100年に一度、花をつけて枯れることは知られている。もっとも、30年に一回が普通。決められた寿命はあるのか、という事になる。
草食竜は消化器にバクテリアを持っていると考えるのが普通で、小型の哺乳類は精々ヤギくらい、他は雑食に。昆虫を食うのが普通で、鳥もそうだが、草は消化を進めることに使われる。牛、馬、カモシカ類は大きいし、バクテリアに頼る。適当なバクテリアは居たのか。草は枯れても藁を食うので。ヴェラキラプトルは肉食で小型。鼠を狙えばいい。ツパイは初期の哺乳類に似ているので有名。この初期哺乳類は小さく、穴の中で暮らしていた。そういえば、中型の恐竜は居ないように見える。コモドドラゴンはヴェラキよりはるかに大きい。アナコンダ、ニシキヘビも。モサザウルスは恐竜ではないのか。ヴェラキは哺乳類に負けて滅んだことになる。よく言われていたが、思い出した。ここで、温血説があるが、マングースのスピードには敵わない、コブラは一方的に負ける。神経細胞、あるいは、目が異なるのか。学習で攻撃を覚えることがありそうで、知能の差が。イタチ、テン類に短期で滅ぼされたのか。多分、冷血は致命的だった。恐竜は冬眠できないことで、定義に。プレイジオはホオジロザメの餌食に。イクシオはおかしい適応を。鼻が前に、尾びれは縦。結局、種族の寿命だったのでは。モサは形状が違う新型の爬虫類。
家の竹は花が咲いて枯れた。
だが、6千万年前の地層から続々と恐竜の完全な骨格の化石が発見された。否定できる要素は無いが、その後、1千万年の時期に、進化した鳥、ハシビロコウが生息地のビクトリア湖沼に、上野では3匹が。
オオルリシジミの種の寿命はどういう事か、分からない。九州亜種は滅ばないのか。白水の言う、「進化合戦」はうまく説明する。
藤子と中島は、アフリカの大地溝帯への遠征から帰った。有名TV番組への便乗は記録されたデジタルカードの内容以上に、その記憶の鮮明さに語りにくく、謎を越えて、敗れたマジックは現実の起こり得るmissに狭間れていた。HDDから取り出すしか方法は無いが中島の上からの指示で、IT専門の名刺の女性の力量は、ほぼ全部の映像ファイルを修復。2日の予定は、6時間で終わった。榎佳代子と言う名には若すぎる骨格が美しいタイプの32歳だった。(明大の博士)だと聞いて、165cmの中背は不二子のPCマネージメントを越える、プロの高速さで、僅かにソバカスが瞬時の停止するほどギリギリの時間に、流石に3人共グロッキーに、藤子の運転するグレーのアウディクワトロで、佳代子の本拠地、そのIT会社へ僅かに予想より早く着いた。 もう4名の「ブルー7」はこうしても成立していく。途中から雨の中をワイパーは高速モードへ、六本木のミッドタウンへ。螺旋の誘導路は続く下降でB8のスペースに4WDのHONDAを止めた。
中島のオフィスは散発な事で、離脱できない業務は続いていた。
上司の杉山は相宗が良い人物で、藤子は目の前に積み重なる、Taskを知り、改めて佳代子を再評価せざる負えない事にやや落胆したが、プラス4、仮想の33~マイナス4歳の上智はここでは止まりえない運命に巻き込まれていく予感に寒気ではない痺れを感じていた。 カメラの大きさより遙かに細い腕の、長身は、途中から話に加わって、足立もえは、中島の友人の家系であり、故郷は岐阜の佐久間ダムの天竜川の実家。その白い面立ちを際立たせる一種異常な感覚が伝わる美貌の23歳(早稲田)だが、有名な写真家の姪であった。その不可視なIQは天然記念物の動物やインセクトの対立である人族の特徴を濃く見せて居た。藤子を失う事は、親友の西城の方が遙かに問題だった。 榎の美貌から、計り知れないバンサンカンの季節風を見ていた。
藤子は分岐点の手前にやや厳しい心をやや傾いた応対をこらえていた。バンサンカンから4年、29歳(上智大)は、浮動するポディションの中で、みぞれが落ちる都心の赤坂、六本木のバーチャルな事実である、特異気象の中にいた。
二人の男に揺れる心はまだ老成の意味に気づかずに居た。揺れる4年の往復は、実際の時に矛盾せずに起きていた。 個人として会社の設立は相当の知能で、それはこの5年間の隠ぺいにより、やっと光度が上がってきた。女優兼の天谷藤子は過ぎ去った3年に後悔はしていないが、杉山の親友である西城は、悪化する癌に、そんな美しい美女は居ないわけだが。一種のモデルの足立もえは23歳の成功例を持つ一見の常識人。早稲田時代から始めている、「事業」は頓挫寸前で、止まりそうだった、勿論、中島に誘われていた。 だが、西城とのことは続いていくしかなかった。だが、隠しきれない重病の中で西城はやがて故意ではなくても、唯一の人である藤子
大手のバーチャルマジックとの契約で、とにかくオフィスは安定して、閉めることなく、業界に加わったが、中島は週に1度の顧問に、「アニマ2」からの「ブルー7」は、この3人で進むことになった。アフリカのファイルはそれから1か月でまとまり、富士TVへ期限の内に入れた。日本PCサービスの杉山は、一ツ橋からNECを経てここへ。一応、代表とマネージャらしく見える兼務。蝶屋の中島とは身長で6センチの差が、だが15歳の年齢差があった。6月に入り、中島が車でドイツ箱を12個、アフリカで採集した昆虫の標本だった。 逸品は「赤いトリバネ」で、早々にこれをイラスト化して、オッフィスの入り口に貼った。
次に来る問題は、この挑戦の意味が特に大きいモノかで、東京大学一辺倒の基礎科学、特に生物学に対応できうる、ワークは必須で、人工飛行機のアイデアからヴァーチアル合成のテイラー準フィルタリングを用いる、「new-vlrml」の技術を日本IBNとの提携で遂に実行へと、火山島、三宅島へ持ち込むことに、都庁の許可が下りたことで、実行へ。神津島の漁協のエアボートで三宅へ移動する計画。 途中の海底の豊穣は知られており、ダイビングの出来る、足立と海上保安の男で潜ることに。 春が終わり、気温、水温とも上昇、事前に3度、潜水予定の場所と、自分でも可能な領域で、中島も潜った。カメラはCanon製のものをクリアパックして使ってみた。4月29日、予定まで、3週間。海底以外にも、三宅上陸も予定して「ブルー7」、「自然災害補助システム」は、初夏の伊豆七島のマップに書き込まれた予定と時刻がオフィスの入り口過ぎへ貼られた。 すべての7月の書き込みが消えるまでには、問題の昆虫、飛べない琉球ハナムグリ、の生息に、追加が。 オーバーフローしない中島だが、不二子の計画外の行動に、いたって動揺はない。だが、交わした言葉のすべてには、忘れ得ない心が軋んだ。誰にも知りえない事とは何も終わらずに続くものだが、若さの消えない中島の言葉にも、消せない炎は、何も起こらずに終わっていくものか、 読んでいた三島由紀夫の冴えない作品に置かれたことは、青とコバルトの地平の如く遠くへ続くホライゾン。マクスウェル式は、流行の新インフルエンザについて、語ればいい。
結局、表紙の戸田恵梨香のファッションに、
だが、本当はどういう意味か分からない。 主人公の女優は、そういうイメージが消えないが、後日、警官役で、TV、見逃した。
神津への便は、深く濃いダークブルーの海に、神津へ着いても、亜熱帯には程遠いが、三宅へ行く便はそういう想像が。イルカが居たりした。都知事が小笠原の付近のダイビングで、痩せた海底を言っている。 地図を見てみよう、フィリピん沖でもまだ、サンゴ礁というとグレートバリアリーフが唯一思い出せる。世界最大のサンゴ礁だが、大して人は見ぬ気をしない。オニヒトデの害で、減っている。
東松照明氏の「太陽の鉛筆」でも、出てこないが、特にそうは思わない。インドネシアまで行けば海底はそうなるが。
サンゴというと、足が切れてしまう、鋭角だが、成長は遅いが、当たり前だ。熱帯魚はここで生きる。蝶等魚は食用にはならず、北方の魚は美味そうに見えるが。
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2023.05.20 06:26